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洋書 Bibliophile's Chitchat

読んだ洋書や日々の読書について語っています。

Breakfast at Tiffany's 読了

 宣言通り、読み終えました。Breakfast at Tiffany's。

Breakfast at Tiffany's (Penguin Essentials)

Breakfast at Tiffany's (Penguin Essentials)

 

Truman Capoteの本を読むのはこれが初めてで、映画も観たことがありませんでした。
よって、あらすじも全く知らぬまま、ただModern Classics祭りだったので表紙に惹かれて即買したのですが。

こちらの本、実は読了中、読了直後と少し時間を置いた後で評価が恐ろしく変わった一冊です。

読んでいるとき、44ページくらいの時点では「何が面白いのか分からない」状態でした。
勿論Hollyは自由気まま、スタイリッシュでおしゃれな女性だし、素敵なquotesもたくさんあるし文章もきれいだけれど、正直言って登場人物、特にホリーの発言は私にとっては「何が言いたいんだろう」と思わないものがなかったわけではなかったのです。
これは、映画を観ていなかったし、初読だったからというのも大きい気がします
(これを書いている時点では映画版も観ていて、ストーリーがある程度刷り込まれた状態です)。
この本は何も知らずに飛び込むと、私のように「抽象的なライティングに弱い」方はちょっと苦労するかもしれません。ストーリーはある程度しっかりしています。でも、登場人物同士の会話とか設定とかが「ん?何を言いたいんだ、これは?」と思うような感じなんですよ。特にホリーの発言はそうです。本も一応は読み終え、映画も観つつ、また当該発言を読み直した今となっては、自由気まま、思うままに生きるホリーの性格をうまく反映してたんだなぁと今では思いますが。読んでいるときはそれは苦労しましたとも。

当然ホリーも好きにはなれず。個人的には「ふわふわ浮ついたライフスタイルを謳歌する地に足がついていない女性」でイマイチ共感できませんでした。

最終的にストーリーにハマったのは80ページ、Sally Tomatoの伝言役を(そうとは知らず)引き受けたかどで逮捕された場面からでしょうか。

その後、ストーリーが展開し、上記のように色々思うところはありましたが、ラストはどこか「すぐ読み返したくなるような」不思議な読了感が残りました。
綺麗な終わり方でした。色々な不満を全部補ってくれた、そんな感じでした。この本が当初は3.5★ついたのもこのラストがあってこそです。

一番のお気に入りのシーンはリオ行きの飛行機に乗るために空港へ向かう途中、猫を捨てる場面です。ホリーはずっと、「この猫はただ拾ってたまたま一緒に住んでいるだけ。互いに依存していないし、この猫の居場所はここじゃない。私の所有物でもない」そう思っていました。が、このシーンはホリーはある発見をします。このシーンがいいんです!ホリーの実は不安定な部分が非常にうまく描かれていますが、ここは映画でも描かれていなかったので伏せますね。読んで「おおおおお」と感動してくださいw

少なくともこのシーンで私はホリーを初めて「人」として見るようになりました。
このシーンがあって、ようやくホリーという人物が現実味を帯びてきたというか。
で、ここから前述のエンディングにつながるわけです。ここまではもうあっという間。
すーっと自然に流れ、最後は「終わっちゃった…」という寂しさにも似た感覚がありました。大きな物語が終わった、感があったというか。

で、読んだ直後は、そのラストがあっても3.5★だったんです。

でも、ですね。

今朝英文ブログの方やGoodreadsにレビューを書いていたら、ふと気づいたんですね。
「あのシーン良かったなぁ」とか「あ、あのシーン好きだった!」とか。
で、書いてたら段々「結局私この本好きだったかも」と思い出してきたんですね。

結局Breakfast at Tiffany's だけでも★4つ、って意見がかわりました。
先程も書いたように、ちょっと苦手な文体と初読だったこともあり、うまく物語を取り込めなかったのも敗因だったのかもしれません。
再読したらもっともっと好きになるかも!ということで今後に期待です。

好きな方はめっちゃハマると思います。これ。素敵なquotesもたくさんあるので^^

 

で。

 

ここからは映画を観た感想をちょろっと。

映画を観たことがなかった私。Netflixで観てみましたよ、さっそく!

うん、確かに本を読んだイメージではホリーはオードリーっていうかマリリン・モンローに近い雰囲気だったなぁ。でもオードリー可愛いなぁ。

はいいんですが。

ちょっと待て。何でこんなストーリーいじってるんだ?! 

物事の起きる順番もちょっと違ってますし、(ホリーが結婚してるって分かるシーンは実は映画よりも結構あとに来るんですよ~)、何よりも何よりも、

本はこんなベタなロマンス本じゃないからw

てか、そりゃこの本のナレーター(名前なんだったっけw)は確かにホリーに惚れてたかもって認めてるけど、ここまで(映画)じゃないぞ。
それに、なんか一番いい部分ていうか肝要な部分をいじってる気がするのは気のせいか。

そりゃ、Paul Berjack役の俳優さんイケメンだけどさ(どうでもいいw)

 

で。

映画と本、どっちがいいかと言われると。。。

難しい。

まず言えるのは、原作は映画のよりもダークっていうか、ホリーの内面をもっと掘り下げた感じ。

映画で語られなかった部分がたくさん語られます(当然だけど)。
かといって、原作で読むとなると映画を観てあらすじを理解しておいたほうが当然理解は楽になると思います。(←苦労した人がここに)

よって、私なりの結論。

映画は本の美味しいところ、エッセンスだけつまんでfeel good movieに仕立て上げたもので、本とは別物。

でも、この映画はこの映画で好きです(^-^) おしゃれでスタイリッシュですしね。

 

以上、本のレビューと映画の所感でした~~~