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洋書 Bibliophile's Chitchat

読んだ洋書や日々の読書について語っています。

Kane & Abel 読了

洋書レビュー

ご無沙汰しておりましたm(_ _)m 

先週末は空き時間の全てを費やして Kane & Abelを終わらせてやろうと必死でございました。 

Kane and Abel

Kane and Abel

 

 普段はね、読んだらすぐに英文ブログにも感想アップするんですけど、なんかこの本について何かを書く、というのは非常におこがましい気がしてですね。まだ書いてません。Goodreadsには感想載せてますけど。もうちょい時間があるときに書こうと思います。

で、その前にと言ってはなんですが、まずは日本語で感想を。

 

まさかラストで涙するとは思いませんでした。

 

いや、最後のセンテンスがほんとに泣けたんですよ。切なすぎて。

こちらの本はツイ友のゆこさんのおすすめで買いました。で、ようやく読みました。
私にとって初のJeffery Archer でした。

彼のことは名前すら知らなかったんですが、個人的には「いかにも男性的な文章だなぁ」と感じました。あと、最近YAとか女性作家の本ばかり読んでいたので、違った意味での強さと美しさを感じた気がします。なんていうんでしょう、とっても「厳か」「威厳がある」文体というか。

ストーリー展開も非常に素晴らしいです。同じ誕生日に地球の反対側で生まれたWilliam (Kane) と Waldek (Abel)。Williamは裕福な家の生まれで、Waldekは生まれてすぐに母親を亡くし、貧しい家に引き取られる。全く違う環境で育つ二人だったが、二人の人生はひょんなことで交わりあい。。。

といった感じでこれ以上は語れませんが、いやぁ、終始スリリングな駆け引き、といった感じでした。

主要キャラの二人共、どちらも切れ者なんですよ。頭がいいし、切れる。幼い頃から「ただものではない」ところを見せ付けてくれるのですが、その描写がまた上手い。
大人も舌を巻くほどの策略家(特にWilliam)。片やWaldek(後のAbel)もまさにRags-to-richesという感じでその類まれな才能を活かしてどんどん出世街道を邁進する様が素晴らしく描かれています。読んでいて小気味いいし、気持ちがいい。二人にすっかり共感して、二人の成功を共に喜び、苦悩する場面では一緒になってハラハラしたり。。。

なのに、なのに。

この二人は(背表紙のあらすじにもありますが)後に敵同士になってしまうんですね。これは正直辛かったです。それも、その敵同士になってしまうのも、結局「誤解」というかどうしようもない状況だったんですよね。で、お互いがお互いに歩み寄りを拒んだ結果、「どちらか一方が相手を滅ぼす」ために駆け引きを繰り返すという。。。

サイドストーリーがそこに絶妙に絡み合い「え、こんな形で二人の人生が(また)交わる?!」なんていう展開も出てきます。ほんと、読むのを止められませんでした。

しかしながら、正直言いまして「お互いを滅ぼすために。。。」云々と書いてあるのでもっとintense なものを期待してましたが(命を狙うとかねw)、そこまでではなかったです。いや、十分に面白かったのですが、この展開でシドニィ・シェルダンならまずキャラ半殺しにするよねw とか思ってみたりして。いや、どっちのキャラも好きだったので(とはいえWilliamの方が好きだったけど)、どっちにも不幸なことが起きるのは嫌だったんですけど。。。

60年にもストーリー展開は及び、そこに二つの世界大戦、世界大恐慌などの歴史的な出来事がうまーく溶け込んでいます。本当に壮大な物語だなぁとほとほと感服。しかも飽きさせずに引張り続けるそのスタミナはすごいなと。

ですが、ラストですよ。

ラストは切なかった。。。 二人に共感して入れ込んでいた故に、最後は本当に切ない。
頑なに真実を知ることを拒むことがこんな代償をもたらすのかとほんとに涙が出ました。

最後のセンテンスを読んだとき、ほんとに「うぁーーーーー」としか出なかったです。で、泣きました・゜・(ノД`)・゜・

しばらくBook Hangoverでしたね。。。この後に何を読んだらいいんだ?!と。

 

こちらは本当に面白かったです。薦めて下さったゆこさんに本当に感謝!
Kane & Abelはどうも三部作らしいのですが、正直全作読もうか悩んでます。
残り2作を読んだ方がいらっしゃったら、感想お待ちしております!